閃光の術士

Lankni2008-03-14

残念ながら女の子です。
 
No.8 オットー@魔法少女リリカルなのはStrikerS
 
「ねぇセイン、ちょっと質問いいっすか?」
「どしたーウェンディ。お姉ちゃんに分かる事ならなんでも答えるよー」
「うちの双子の事なんスけど……ちょっと分からない事があるんす」
「うんうん、オットーとディードね。あの二人がどうしたの?」
「あの二人……ぶっちゃけ、本当に双子なんすか?」
「らしいよ。ドクターが同じ遺伝子情報を使ってなんたらかんたら。
 実際そっくしじゃん。目つきと無口で無愛想な所とか。声も同じだし」

「まぁそれはその通りなんすけど……よくよく考えるとおかしいんすよ!」
「えー? どこがさ?」
「まず、髪型が違うっす!!」
「あのねぇウェンディ、髪型はいくらでも変えられるじゃない」
「それだけじゃないんすよ! 体型だって全然まるっきり違うっす。
 ディードはあんなにボンキュッボンなのにオットーはぺったんこっす」

「あー。でもそれは食べ物とか色々外的要因が……」
「食べ物はアタシ達みんな同じっす。しかもあの二人はいつも一緒っすから
 どっちかがこっそり何か食べてるとかそんな事もありえないっす!
 なのにあの発育の差は明らかにおかしいっす。何かあるっす」

「うーん……運動量とか。あの二人、得意分野全然違うし」
「運動量ならディードのが上っす。動き回るのはディードの方っすから」
「でもオットーのレイストームは範囲も広いし消費も大きそうだよ?」
「む、それもそうっすね……だからセインの胸もぺったんこなんすね」
「うるさーい! アタシこれでも気にしてんだぞー!」
「でも問題なのは体型だけじゃないんス。極めつけは瞳の色っす。
 オットーの瞳は緑なのにディードの瞳は赤っす! ありえねっす!」

「げげっ! 本当だ! お姉ちゃん全く気付かなかったよ!」
「しかもISのエネルギー光も違うっす。それぞれの瞳と同じ色っす」
「んー。エネルギー光に関して言うならフェイトお嬢様も
 クローン元となった方とは違う魔力光をしてたって聞くからなー」

「でも瞳の色は言い逃れできないっすよ。セインどう思うッスか?」
「……」
「セイン、どうしたッスか?」
 
「仕方ない、ウェンディには真実を話すかなぁ……」
「ど、どういう事っすか?」
「実はねぇ、あの二人めちゃくちゃ仲悪いんだよ」
「うぇぇ!? ほ、本当っすか……?」
「うん。実はアタシもウェンディと同じ事を考えてね。ちょっと調べたんだよ
 悪いとは思ったけどね。アタシのISと固有武装でちょいちょいっと」

「で? で? それが二人が双子かどうかに関係あるんスか!?」
「うん。まず、ディードの瞳。ぶっちゃけカラーコンタクト。特注のね」
「!?」
「ほら、オットーって8番じゃん? 実際はウェンディのお姉さんだし」
「まぁ……ディエチなんて長期活動してるのに10番っすし」
「でも、ディードは12番。あたし達の一番下の妹」
「まさか……!!」
「そのまさかだよウェンディ。ディードはそれがよほど悔しいらしくてね。
 何かとオットーと差別化する事にしたんだよ。だから髪も伸ばしてる」

「じゃあ胸のサイズも……」
「夜中に豊胸体操3時間してた時はお姉ちゃん涙がこぼれちゃった」
「……そんな事があったなんて。アタシ、想像もつかなかったっす」
「無口なのも口開くとすぐ喧嘩になるから。あの二人も大変なんだよ」
「で、でも、二人はお互いが一緒ならどこにだって行く、って!」
「あれは『てめぇが死ぬ時はオレに殺される時だ!』って意味だよ」
 
「……」
「?」
「ねぇセイン、ちょっと質問いいっすか?」
「どしたーウェンディ。お姉ちゃんに分かる事ならなんでも答えるよー」
「嘘、ッスよね?」
「うん、嘘」
「セインに聞いたアタシが間違いだったっす」